テクニカルチャート:エンベロープ


テクニカルチャート:エンベロープ
エンベロープとは、移動平均線の上下に一定間隔の幅で引かれているトレンド系テクニカルチャートのひとつです。

ボリンジャーバンドと同じくバンド系のテクニカルチャートとなっていますが、ボリンジャーバンドは相場の値動きによってバンド間の幅が拡大したり縮小したりする一方で、エンベロープのバンドの幅は常に一定間隔を維持しますので、相場の流れを掴むのは若干難しいかもしれません。

まずはエンベロープの構造から見ていきましょう。

エンベロープの構造

エンベロープ

エンベロープでは、上記で説明したように移動平均線の上下にラインが等間隔で引かれています。

上記の画像では上下にそれぞれ2本ずつラインを引いていますが、ラインを3本引くこともありますので、覚えておくと良いでしょう。

移動平均線

エンベロープの中心には、移動平均線を表示させます。

上記画像では①のラインが移動平均線です。

一般的な移動平均線の場合、期間を20日や21日に設定することが多いですが、エンベロープでは基本的に25日の移動平均線を使用します。

エンベロープを使用して相場の流れを把握する場合、この移動平均線が上向きなのか、それとも下向きなのかで判断すると良いでしょう。

+n%ライン

移動平均線の上に引かれているラインが、+n%ラインです。

上記画像では+1%と+2%を表示させていますが、+3%のラインを表示させることもあります。

ローソク足が移動平均線を上回り、+n%の範囲にある場合、相場は上昇傾向、もしくは下落トレンドからの転換点と見ることが可能です。

-n%ライン

移動平均線の上に引かれているラインが、-n%ラインです。

上記画像では-1%と-2%を表示させていますが、-3%のラインを表示させることもあります。

ローソク足が移動平均線を下回り、-n%の範囲にある場合、相場は下落傾向、もしくは上昇トレンドからの転換点と見ることが可能です。

エンベロープ利用時の注意点

エンベロープを使用して相場を分析する場合、エンベロープは強いトレンド発生時の分析には向いていないということを知っておかなければなりません。

下記のテクニカルチャートをご覧ください。

※クリックで拡大
エンベロープ

これは、ドル円の週足のテクニカルチャートです。

流れの中でローソク足がエンベロープの+2%を大きく上回っている期間があることがお分かりいただけると思います。

この場合、エンベロープは機能しません。

次に下記の図をご覧ください。

※クリックで拡大
エンベロープ
これは、ドル円の8時間足を表示させたテクニカルチャートです。

これを見ると、ローソク足が+1%から-1%の範囲で動いていることがお分かりいただけると思います。

この場合はレンジ相場と判断することができ、ローソク足が+1%もしくは+2%にタッチしたタイミングで売り注文または買い注文の決済、ローソク足が-1%もしくは-2%にタッチしたタイムングで買い注文または売り注文の快決済を行うと良いでしょう。