移動平均剥離率は、逆張りにも利用することができるオシレーター系テクニカルチャートのひとつです。
移動平均剥離率は現時点の価格が平均価格からどれほど離れているかを示すオシレーター系テクニカルチャートとなっています。
つまり、相場が買われ過ぎの状態にあるのか、それとも売られ過ぎの状態にあるのかを表しているというわけです。
では、移動平均剥離率を逆張りでのトレードに利用する場合、どのタイミングを狙うと良いのでしょうか。
以下で説明していきたいと思いますので、FXやバイナリーオプションの参考にしてください。
乖離率がプラス圏で下向きに反転した時に売りエントリー
上記テクニカルチャートをご覧いただくと、「売りエントリー」と表記している箇所がお分かりいただけると思います。
その箇所で、それまで上昇し続けてきた移動平均剥離率が下向きに転換していますが、これは上昇トレンドが終了し、下落トレンドに相場が転換することを示唆しているため、売りエントリーの仕掛けポイントと見て良いでしょう。
ただ、移動平均剥離率が下向きになったことが確定した時点でエントリーすることがポイントです。
「そろそろ下向きに変わるだろう」とタカをくくって売りエントリーを入れた場合、その後も上昇を続けてしまう可能性がありますので、十分ご注意ください。
乖離率がマイナス圏で上向きに反転した時に買いエントリー
上記テクニカルチャート上に「買いエントリー」と表記している箇所がありますが、そこが逆張りで買いエントリーを仕掛けるポイントです。
移動平均剥離率がマイナス圏で上方向へ反転したということは、それまでの下落相場が上昇相場へと転換する可能性があることを示唆しています、
もちろん、移動平均剥離率の傾きが上方向に確定した時点で売りエントリーを入れることが重要です。
移動平均剥離率を逆張りに利用する際の注意点
移動平均剥離率を逆張りに利用する場合、過去の移動平均剥離率も参考にしたほうが良いかもしれません。
なぜなら、移動平均剥離率が反転するとされる%ラインは定まっていないためです。
たとえば、ドル円であれば±1%の時点で反転するケースが多いとされていますが、通貨によっては±3%で反転しやすいこともあるためです。
したがって、過去の移動平均剥離率の動きを見ながらエントリーポイントを定めるよう心がけてください。
また、大きなトレンドが出ている場合、逆に損失を被ってしまう恐れがあるため、必ず損切りの注文も入れておくようにしましょう。
なお、移動平均剥離率を逆張りに使用する場合、ボリンジャーバンドなどのテクニカルチャートも併せて利用したほうが効果的とされています。